後遺障害の認定まで

交通事故によりTFCC損傷によって手関節の可動域が制限されたり、神経症状が出ている場合には後遺障害認定を受けられる可能性があります。しかしTFCC損傷は事故の発生からTFCC損傷と診断されるまでに時間差があることや、軟部組織のためレントゲン撮影では確認できず、MRIなどの画像を見ても判断が難しいため後遺障害として認められない場合や、等級が低く見積もられてしまうケースがあります。

もし交通事故に遭ってしまったら、まずはいち早く病院で診断をしてもらい診断書を書いてもらうことや、時間が経過しても手首の痛みや動かしにくさが軽減されない場合には再度病院を受診し、細かい症状も医師に伝えてカルテに書いてもらうことが大切です

後遺障害は完治することがありません。TFCC損傷は交通事故の後遺障害としてそこまで多くの人に知られている症状ではありませんが、きちんとした診断を行ってもらうことで認定される可能性があります。その後の人生、長く付き合っていかなければならない症状です。交通事故が原因のTFCC損傷で悩んでいる場合、弁護士に相談するという方法もあります

もし後遺障害認定を受けることができるかわからず、迷っているのなら、1度後遺障害認定に強い弁護士を探してみてはいかがでしょうか。

TFCC損傷の治療法

交通事故によってTFCC損傷と思われる症状が現れた場合、すぐに専門医に診てもらいましょう。TFCCは骨ではなく軟部組織のため、レントゲンでは判断することができません。関節造影検査やMRIなどによって判断されますが、これも非常に難しいため専門医が細かくカルテに記載しておかないと交通事故の後遺障害認定を受けられない場合があります。交通事故によって手首の痛みや違和感を感じていたら、医師に細かく症状を伝え、それをカルテに記載してもらうよう伝えましょう。

TFCC損傷の主な治療法には、保存療法と手術の2つの方法があります。保存療法はギプスやサポーターなどによって患部を固定する方法です。交通事故直後はTFCC損傷だけでなく捻挫をしている可能性もあるため、無理に動かさずに炎症や痛みが引くのを観察していきます。

また、痛みが引かない場合にはステロイド関節内注射によって痛みを緩和させることもあります。一方で、TFCCが断裂している場合や、保存療法で経過を観察していても改善が見られない場合には手術による治療が行われます

傷みが長期間続き、慢性化する恐れがあるため気づいたら早めに専門医にかかり、治療を行うようにしましょう。

TFCC損傷とは?

TFCC損傷という名前を耳にしたことがないと言う人は多いかと思います。TFCCとは、日本語では三角線維軟骨複合体(さんかくせんいなんこつふくごうたい)と呼ばれる、手首にある軟部組織のことです。靭帯や軟骨が組み合わさったもので、手首の外側からの衝撃を吸収したり、手首を滑らかに動かす働きのある部分になります。

TFCC損傷とは、TFCCが外部からの衝撃によって傷つく症状のことです。テニスや野球など、手首をよく使うスポーツによっても発症しますが、転倒時に地面に強く手を突いてしまったときや、交通事故によっても発症することがあります。自転車のハンドルを握っている際に交通事故に遭うなど、手首に強い衝撃が加わった時にも起こります

主な症状は、手首の小指側の腫れや痛みの他、腕を回したり手首を外側にひねるような動作を行うと痛みが走ったり、クリック音がするといったものです。そのため腕や手首を使った動作が困難になり、ドアノブが回しにくい、雑巾を絞ると手首が痛むなど、日常生活にも支障をきたします。交通事故が原因の場合、最初は手首の捻挫と診断されることも多いですが、症状が続くようであれば早めに再度病院で診察を受けたほうが良いでしょう。

交通事故での後遺障害

不運にも交通事故に遭ってしまったとき、多くの場合は体に何らかの外傷やダメージを負っているでしょう。ケガの程度の大小はありますが、どんなに小さなケガでも交通事故に遭ってしまったら、すぐに病院で適切な処置を受けて診断書をもらわなければ、その後に体の不調が起きた時に事故による症状と認定されないこともあります。

人身事故の場合、診断書は保険金の請求や事故相手との示談交渉の際に必要になります。しかし、出血を伴うケガや事故直後に痛みが出るようなわかりやすいケガだけではありません。ムチウチのように事故直後に痛みがないため症状が出るまで気づかなかったものや、手首の捻挫だと思っていたものがTFCC損傷という後遺障害だったということもあります。事故直後に病院で診察を受けておかなければ、こうした症状が事故によって起きたものか、もともとあったものなのかを判断することが困難になります。

後遺障害とは、交通事故によって引き起こされた負傷で、完治することのない症状です。そのため、後遺障害が起きてしまったら一生その症状と付き合っていかなければいけません。体に痛みやしびれが出るなどの他、体の一部の機能が損なわれるもの、高次脳機能障害のように言語や記憶などに影響を及ぼすものなど様々な症状が認定されています。

当サイトでは、後遺障害の症状の中でもあまり知られていないTFCC損傷とはどのような症状かについて紹介しています。万が一のことを考えて、後遺障害やTFCC損傷について事前に知っておきましょう。